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芸術全般に興味がありますが、特にクラシック音楽が専門です。(専門といっても修行中も身なので知らない事だらけですが・・・)
クラシックの中でも古楽は特に興味があります^^
最近はジャズもよく聴きます。
他にもロック、ワールドミュージック、民族音楽など様々なジャンルに手を伸ばしつつあります。
美術、文学、哲学は完全素人です。。。
興味はあるんだけど・・・
まあ、少しずつ勉強していきます・・・
ミクシィ始めました!!
「チェロヤマ」って名前で検索して下さい☆
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しらかわホール(名古屋)
プログラム:「マタイ受難曲」(メンデルスゾーン年版)
演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン(指揮:鈴木雅明)
レイチェル・ニコルズ(Sp)
加納鋭子(Al)
グルト・テュルク(Te)(エヴァンゲリスト)
ドミニク・ヴェルナー(Ba)(イエス)
(とっても今更ですがコンサートレビューです。。。)
・・・遂に行って来ました!!
私の最も敬愛する曲、マタイ受難曲です!
生で聴くのは初めてです!(音源は8種類くらい持ってますが・・・)
あ、知らない人も居ると思うんで感想の前にマタイ受難曲のメンデルスゾーン版について少し説明します。
そもそもマタイ受難曲ってのは新約聖書の中にある「マタイ福音書」の中のキリストが処刑されるシーン(受難)を音楽劇にしたものです。楽器の編成の最大の特徴はオーケストラ&合唱が2つ必要なこと(!)です。でも当時のオーケストらは現在とは違ってかなり小編成なので現代と比べればかなり少ないです。(古楽のこともいつか記事にしたいですね)で、福音史家(エヴァンゲリスト)という劇の司会進行役がレチタティーヴォでナレーション(?)しながらコラール(プロテスタントの賛美歌)やアリアや合唱などを交えて進行して行く曲です。
まあ、その辺の基本的なことはウィキペディアやyou tubeで見て下さいm(_ _)m
で、オリジナルのマタイ受難曲は1727年に初演され、その102年後に20才のメンデルスゾーンがベルリンでバッハの死後初めてこの曲が復活演奏されたってわけ。
ものすごい大成功だったらしくて、このおかげで忘れ去られていたバッハという名を世に知らしめて、メンデルスゾーンがバッハ研究会というのを開いて、これが後に旧バッハ全集を完成させるきっかけになったという、まぁ大復活演奏だったというわけです。
前置きが長くなりました。感想に入りましょうか。
メンデルスゾーン版ということなので最初はロマンティックにやるのかな?とか編成はおっきいのかな?とか色々想像を膨らましていました。
しかし、演奏はものすごくバロック風でした(笑)
編成も普通のバロックと同じだったし。。。
でもソリストもバロックみたいに合唱の中にいずにソリストとして独立していました。
トリルも一応下からかけてたし。でもロマンティックな掛け方じゃなかったけど。
まぁバロック専門の人たちがバロックをロマン派風にやれって言われても無理な話ですよね。
聴衆としてもロマンティックにやられると結構抵抗ありますしね。
あと弓もモダンボウでした。
それから、エヴァンゲリストのテュルク!相変わらず上手いですね〜。
言葉がものすのごくはっきりして、抑揚がしっかりあってものすごい説得力のあるレチタティーヴォでした。
でもなんかのどの調子がちょっと悪そうでしたねぇ。水ばっか飲んで咳もしてたし。
でも歌への影響はほとんどありませんでしたよ!
それからバスのドミニク・ヴェルナー!この人も相変わらず上手いです!
バスの超低音域を軽々と歌っちゃうからすごい!
普通の人は超低音は声量があんまりでなかったり言葉の発音がはっきりできてなかったりするんだけど、この人はそれが全くなくて、どんな音もきれいに滑らかに聴こえました。
それからソプラノのレイチェル・ニコルズ。以前、ロ短調ミサを聞きに行ったときもこの人だったんだけど、その時はものすごい声量で超感動したんだけど、今回は前回ほど強い印象は受けませんでした。原因としては席が悪かったということが大きかったでしょうね。
でも今回もあの声量は健在だったと思います。
それから愚痴。
席悪すぎ!!!
メンデルスゾーン版だから楽器もメンデルスゾーンの時代の楽器を使ってて、オリジナル版のオーボエ・ダ・カッチャの代わりにクラリネットを使ってたらしいんですよね。
でもそのクラリネットは席の真下!!
全く見えんかった!!!
バルコニー席のバカやろーーー!!
以上。最後に悪口書いたけど、総合してものすごくいいコンサートでした。
やっぱりマタイはいいですねぇ・・・。
今日、モネ展に行って来ました!
モネは去年ボストン美術館でも見たのでだいぶモネという人物がわかって来ました。
今回の目玉はなんと行っても「印象 日の出」です!
近代美術の出発点と言ってもいいくらい歴史的な作品だと私は思っています。
実際に見ると、いつも写真で見てるのよりかない色が薄かったです。
写真ではわからなかった太陽の光の向きや潮の流れの徹底さや繊細さ。大胆な筆使いだけどすべてが綿密に計算されて描かれている。薄い色彩で全体をぼやかしているけど、光の向きや潮の流れや空気の触感などで全体をただ漠然と抽象的にするだけでなくバランスのある統一感で支配している。文字通り、モネが見たル・アーブル港の<印象>が心に強く、しかしやわらかく響いた。
モネの見て来たものが感覚的に伝わって来た、そんな展覧会でした。
(物事を感覚で伝える事こそが音楽を含む「抽象芸術」の醍醐味だと私は思う。まぁ詳しい事はまた記事にします。)
←モネ「印象 日の出」1873年